京都の清水寺も創建した坂上田村麻呂公が、
大同元年(806)創建したと伝えられています。
鎌倉時代建立の本堂と総高約22mの三重塔はいずれも国宝です。
幾星霜を経て存在する荘厳な佇まいに畏敬の念さえ覚えます。
また、仏像四体が国指定重要文化財となっています。
木造薬師如来座像 (平安後期、像高144.5㎝)
平安時代末から鎌倉時代初頭にかけての過渡期的な作風の一例と推測されます。
寺伝では、平安初頭、勅命をたまわって北陸巡行の途にあった坂の上田村麻呂将軍が、
霊夢の導きによって、老翁の命ずるままに棡の老樹から老翁が掘りだした霊像が、即ち当寺本尊の薬師如来、その両側に待立する降三世明王、深沙大将の3体であると伝えられています。
その度、3度に及ぶ火災によってすべてを焼失し、現存する本尊の薬師如来も、その後の造像にかかわるものです。
木造深沙大将立像 (平安後期、像高256.6㎝)
国の重要文化財として指定されている深沙大将は、この明通寺を含め4体しかありません。
(他は京都府舞鶴の金剛院、岐阜県揖斐郡の横蔵寺、和歌山県高野山のみ。)
木造降三世明王立像(平安後期、像高252.4㎝)
木造不動明王立像 (平安後期、像高161.8㎝)
拝観料 | 大人500円/小人250円 |
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住所 | 福井県小浜市門前5-21 ・舞鶴若狭自動車道 小浜ICから車で13分 ・北陸自動車道 敦賀ICから車で60分 |
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